● コロナ禍の影響で、世界の代表的な国際放送機器展は、相次いでオンライン展示会へと開催方法が変更された。この間、国内各地における業界イベントも中止またはオンライン開催となり、従来の新製品公開やデモンストレーションの場が失われた状況が続いている。このような中、今年の映像・放送業界の最新動向をつかむため、「放送機器2020トレンド」として特集(広告企画)する。第1弾は「Inter BEE 2020 ONLINE」のレポートや各社のトピックス・新製品情報をまとめた。
第2弾(12月14日号掲載)
IP CON R488シリーズ |
LCD1017シリーズ |
コンパクトルーティングスイッチャー「gen」 |
LU800-PRO |
MousePre-W9シリーズ |
BOXカメラ「QDCAM」 |
LV5600 |
8Kマルチバースカメラ AC-4829/AB-4830 |
関連サイト:www.astrodesign.co.jp/
Haivision社 Makito Xエンコーダー |
関連サイト:www.itochu-cable.co.jp/
12G-SDI Active BNCシリーズ |
12G-SDI Active BNCは、従来の3G-SDI Active BNCと同サイズで、3Gタイプと同様に16ミリメートルピッチでの配置が可能。また、ストレートタイプは、高さが3Gタイプと同じであるため同一基板に3G、12Gの両タイプが配列できる。
12Gタイプは、本体とカードエッジコネクターの2ピース構造で、カードエッジコネクターはリフローに対応しており、本体が着脱可能なため生産性とメンテナンス性が大幅に向上している。
TX、RX、Bi-Diは、絶縁体の色で識別が可能。EMC耐性にも非常に優れ、12G-SDI Active BNCは、SDI機器設計者の要望に応える製品となっている。
関連サイト:www.canare.co.jp/
FACE Target |
関連サイト:www.3mim.jp/
Matrox Monarch EDGE |
関連サイト:jmgs.jp/
制作用カメラ「FX6」 |
関連サイト:www.sonybsc.com/
EXBOX.RAV |
関連サイト:www.tacsystem.com
spaceRAILα |
関連サイト:www.niccabi.co.jp/
谷口氏による Inter BEE 2020 ONLINEでの説明(上) IT/IPプラットフォーム「KAIROS」(下) |
プロフェッショナルAV事業総括の谷口昌利氏は、放送・映像制作業界が現在取り組むべきことを「業務の効率化」と「映像コンテンツの質の向上」と定義。これを解決するために、同社は映像制作の「撮る」「創る」「映す」という3つの工程のうち、「『撮る』と『映す』を有機的につなげるためのプラットフォームとしてKAIROSを開発した」と説明した。
KAIROSはこれまでのハードウエア製品と異なり、独自のソフトウエアによりCPU/GPUで映像を処理する。オープンソフトウエアアーキテクチャーを採用することで高い柔軟性と拡張性を備えており、アプリケーションの追加で機能拡張や連携強化が可能。アライアンスパートナーとの連携も図っており、1社の幅を越えたエコシステムを構築している。
そしてスマートビデオプロダクションを実現するには、効率化と魅力的なコンテンツ制作、リモート制作のベースとなるIP技術が必要となる。
KAIROSは、任意の映像を切り出すROI機能とマルチカメラの自動運用技術により少人数でのオペレーションの実現をサポート。表示環境に合わせて出力する画像処理技術によって多彩な演出が可能になる。ST 2110やNDI、SRT、RTMPなどのプロトコルに対応することでリモートプロダクションを容易にする。
VC-204U |
4K制作設備が拡大しているなか、同社のVbusモジュールシステムは、12G-SDI対応モデルを拡充し、豊富なラインアップで4KシステムをVbusフレームで完結することが可能となっている。
12G対応32×32マトリックススイッチャー「MTX-70U-3232」は、モジュール式省スペースを実現。入力信号監視機能を搭載し、信号断時のエラーログが残るため障害発生時の原因切り分けに有効だ。オプションパネル、ウェブブラウザーはネットワーク接続に対応している。
オプションの32×1 1バスモニターセレクトパネル「MTX-70UP-321」は、1U省スペースを実現、パネル本体のメニュー画面で出力先の設定も簡単操作でできる。
12G対応チェンジオーバー「CHO-70U」は、現用予備入力を監視し、エラー発生時に自動で切り替えられる。ダブルエラー発生時にはAUX入力を出力可能。12GのEスルーにも対応しており安心機能を実現している(ケーブル長制限あり)。
12G対応ビデオチェッカー「VC-204U」は、1台で12GのSG機能とモニター機能を搭載したハンディタイプのビデオチェッカー。片手で作業可能な小型軽量化を実現した。エラー監視ログ機能や、Q信号、タイムコードなどアンシラリデータの確認機能も搭載している。システム構築や運用トラブル発生時の原因切り分けなどに活用できる。
12G対応SDI信号2分配器「DDA-20U」は名刺サイズの小型リピーター。長距離伝送が難しい12Gシステム構築の際に役立つ。
関連サイト:www.videotron.co.jp/
EVS「Cerebrum」と「Neuron」 |
関連サイト:www.photron-digix.jp/
IP対応マルチビューワーMV-1640IP |
新製品のIP対応マルチビューワー「MV-1640IP」は25GbEに対応しており、SMPTE ST 2110-10/20/30/40のHD映像を最大16素材入力することができる。4K非圧縮映像の場合は最大4素材を取り扱うことが可能だ。
ベースバンド機器からの出力素材も組み合わせて素材表示することを考慮し、SDIオプションも開発。IP素材とは別にSDIでHD最大16素材を入力でき、IP素材と混在させて表示することが可能だ。
全入力を12G-SDI入出力に対応させた4Kビデオスイッチャー「HVS-6000/6000M」は、HD運用と同一の入力数、M/E数、キーヤー数で4K運用を可能にすることで、HDとワークフローを変更することなく4K制作に移行できる。
このビデオスイッチャーには、25GbEを使用して4K非圧縮入出力も可能なIP入出力オプション「HVS-6000IP-8IO」を設定。1枚のカードで8系統の4K非圧縮入出力をサポート。IPで最大80入力を実現する。このオプションを追加することによりSDIとIPの混在利用もでき、ビデオスイッチャーにおいてもベースバンド/IPを区別することなく利用することを可能にしている。
HiTech System の IP Utility Integrator |
関連サイト:mtc-japan.com
Mistika |
レスターコミュニケーションズが取り扱うMistikaの「オンライン編集テクノロジー」は、強力で柔軟性に富んだDIポストプロダクションシステム。Mistikaはオンライン編集、VFX、カラーグレーディング、ステレオスコピック3D、デリバリーを1つのシステムにおさめたトータルポストプロダクションシステムとなっている。
「Mistika Workflows」は、トランスコード、メタデータ、プロキシ生成、パッケージング、ファイルコピーなどを自動化することで、効率的な制作フローを実現する。
DaAlpsの「AIを利用したコンテンツ管理システム」は、さまざまなデータを登録、管理、AI解析し、コンテンツをフル活用するプラットフォーム。動画、静止画、音声、書類のアセット管理とコンテンツを自動生成し、AIによる動画テロップ、音声解析/テキスト化、自動タグ付けが可能。ソニーの光ディスクアーカイブ(ODA)とも連携。簡易送出や配信用途としても利用可能で、スケジューラーや監視機能を搭載する。
アビッドの共有ストレージ「NEXIS」は、Media ComposerやProToolsをはじめ、各サードパーティーツールとのシームレスな共有化が図れ、信頼性・拡張性の高いストレージシステムを提供する。
アビッドの収録サーバー「FastServe Ingest」は、ベースバンドの映像・音声を収録、再生するビデオサーバーファミリーで、収録から編集・送出までのフローを高速化し、HD/UHD/HDR/VoIPに対応する。スタジオカメラ、衛星中継フィード、その他の入力ソースから最大4つのUHDソースまたは最大8つのHDソースを同時にエンコードが可能。
DALETのファイルベースソリューションは、コストパフォーマンスと柔軟性に優れている。ファイルベース管理システム(Dalet Galaxy、Dalet Flex)、ファイルトランスコードシステム(Dalet AmberFin)など、要望に応じて効率的なソリューションを提案している。
関連サイト:www.restarcc.com/