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谷口氏による Inter BEE 2020 ONLINEでの説明(上) IT/IPプラットフォーム「KAIROS」(下) |
パナソニックは、「スマートビデオプロダクション」を放送・映像制作業界に提案。中核製品として「IT/IPプラットフォーム『KAIROS(ケイロス)』」を訴求した。
プロフェッショナルAV事業総括の谷口昌利氏は、放送・映像制作業界が現在取り組むべきことを「業務の効率化」と「映像コンテンツの質の向上」と定義。これを解決するために、同社は映像制作の「撮る」「創る」「映す」という3つの工程のうち、「『撮る』と『映す』を有機的につなげるためのプラットフォームとしてKAIROSを開発した」と説明した。
KAIROSはこれまでのハードウエア製品と異なり、独自のソフトウエアによりCPU/GPUで映像を処理する。オープンソフトウエアアーキテクチャーを採用することで高い柔軟性と拡張性を備えており、アプリケーションの追加で機能拡張や連携強化が可能。アライアンスパートナーとの連携も図っており、1社の幅を越えたエコシステムを構築している。
そしてスマートビデオプロダクションを実現するには、効率化と魅力的なコンテンツ制作、リモート制作のベースとなるIP技術が必要となる。
KAIROSは、任意の映像を切り出すROI機能とマルチカメラの自動運用技術により少人数でのオペレーションの実現をサポート。表示環境に合わせて出力する画像処理技術によって多彩な演出が可能になる。ST 2110やNDI、SRT、RTMPなどのプロトコルに対応することでリモートプロダクションを容易にする。